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【MLB2026FA】ブレーブス、2025年後半にブルペンで輝いたタイラー・キンリーと再契約

35歳のベテラン・リリーバーが再びATLへ

 現地2026年1月12日、アトランタ・ブレーブスは2025年のトレード・デッドラインでロッキーズから獲得したタイラー・キンリー(Tyler Kinley)と1年で再契約しました。

 タイラー・キンリーはトレード・デッドライン後、ブレーブスで24試合に登板し、自責点2と非常に素晴らしい投球を見せたベテラン右腕です。

契約内容

 ブレーブスとタイラー・キンリーは以下の契約でサイン。

  • 1年/$4.25M 保証(2026 ) + 2027オプション
    • 2026:$3M
    • 2027:$5.5M クラブ・オプション ($1.25M バイアウト)

一旦はオプション拒否でFAに

 タイラー・キンリーは2022年11月にロッキーズと3年/$6.25M (2023-25) + 2026 $5M クラブオプション($0.75Mバイアウト)でサイン。

 2025年のトレード・デッドラインでAAに在籍していた右腕のオースティン・スミスとのトレードでブレーブスに移籍。

 今オフは上記契約が満了し、2026年にオプションがありましたが、ブレーブスがそれを拒否。一旦はFA市場に出ていました。ブレーブスでの成績が良かっただけにこのオプション拒否はどうか?という意見もありました。

結果的に安価に再契約

 もしブレーブスがオプションを行使していたなら、2026年は$5Mでしたが、オプションを拒否したことで今回はそれよりも安いサラリーで再契約することに成功。2026年のサラリーは$3Mで、2027年のバイアウトを入れても$4.25M。

 ブレーブスは2026年のバイアウトの$0.75Mを支払っているので結果$5Mで同額ではないかとも思われますが、今回の契約は2027年のクラブオプションがつき、残留させる権利も得ている点はお得でもあります。

コロラドで揉まれる

 1991年1月31日生まれのタイラー・キンリーは2026年は35歳で迎えるシーズンではありますが、今回の再契約は2025シーズンのアトランタでの目覚ましい活躍を象徴するものです。

 キンリーは2025年はロッキーズで49試合、47.2イニングに登板してERA 5.66と低迷。キンリーは2023年と2024年も2年連続でERA 6.00以上を記録しており、トレード・デッドラインでの獲得はどうか?という見方が大半ではありました。ただ、ブレーブスは2025年は早々にコンテンダーでは無くなってしまい、そのためキンリーの獲得は2026年に向けたテストと化していた面もあります。

 その状況の中、キンリーは24試合、25.0イニングでERA 0.75を叩き出したのでした。

ブレーブスはパークファクターも考慮

 投手事情の厳しいロッキーズはキンリーをたびたび厳しい場面で投入。2024年のERAは上記の通り6.00を超えていましたが、それでもチームトップの12セーブをマーク。

 ブレーブスのスカウトが「これがコロラドでなかったら?」と考えた視点は正解だったということです。

 キンリーはロッキーズで5シーズン以上を過ごし、ロッキーズでの通算ERAは5.05。普通に考えればリリーバーとしてのこの数字はかなり厳しいものです。しかし、クアーズ・フィールドでの登板が半分を数えることを考えると5シーズンのSIERA(投手が自分でコントロールできない要因を排除する指標)は、いずれも4.00に近いかそれ以下。またxERA(ERAから守備や運の要素を排除した客観的な評価指標)は、実際のERAより1点以上低いことが3シーズンありました。

 つまりはパークファクターを考慮して真の実力を見ようとしたスカウトの目は正しかったということが言えるでしょう。

 キンリーは未だ4シームは95mphを超えますし、武器はやはりスライダー。これが投球のほとんどと言っても過言ではないです。そしてカーブ、チェンジアップを投じ、奥行きも使って打者を翻弄します。

ブレーブスはブルペンが厚い

 ブレーブスは今オフ、ブルペンを大きく補強。11月中旬にはライセル・イグレシアスと再契約を結び、12月初旬にはパドレスからFAとなっていた元阪神のロベルト・スアレスとも契約。

 この2人がいるだけで後ろは非常に安定します。またジャーニー・マン(複数クラブを渡り歩く)で色々なクラブで需要の高いジョエル・パヤンプスとも再契約し、ベテラン右腕でヤンキースのブルペンを務めたイアン・ハミルトン、さらにメッツのリリーバー左腕でもあったダニー・ヤングも獲得。

 ゲームがどんな状況になったとしても最適なリリーバーを投入することが可能です。一旦は負けの流れになったとしてもこういうベテラン・リリーバーが流れを変えることはよくあることです。

 そして今回のタイラー・キンリーの獲得です。ブレーブスは6回から7回を非常にバラエティー豊富なリリーバーでつなぎ、最後はロベルト・スアレスやライセル・イグレシアスで締めるプランです。なかなかいいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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