大谷、登板前日に大仕事
現地2025年10月27日のワールドシリーズGm3はとんでもないマラソン・ゲームとなったのは下記の記事の通りです。最後はフレディー・フリーマンがサヨナラHRを決め、ドジャースが2勝1敗としました。
この試合でリードオフに入った大谷選手に回ってきた打席はなんと9打席!登板前日に大仕事となったのですが、その中で大谷選手は2HR、2ダブル、5BB、3RBI、3Runsとまた大変な仕事を成し遂げました。
ブルージェイズとすればこの二刀流のスターを抑えることができなかったということでもあります。
大谷、シャーザーから2打席連続長打
大谷選手は1回裏の第1打席でマックス・シャーザーのインコースのカーブをRF線にラインドライブで持っていくリードオフ・ダブルでチャンスメイク。ただ、このイニングは得点に結びつけることができず。
ドジャースは2回表にテオスカー・ヘルナンデスのソロHRで1点を先制。迎えた3回裏、1アウトから第2打席が回ってきた大谷選手は、マックス・シャーザーの丁寧な投球にすぐに追い込まれますが、6球目のインハイの95.1mphの4シームにうまく反応。難しいコースだったのですが、これをRFスタンドに放り込むソロHRを放ち、ドジャースは2-0とします。このHRの打ち出し速度は101.5mph、飛距離は389 ft (118.5672m)でした。
ブルージェイズに逆転を許、2-4とされた5回裏、シングルで出塁したキケ・ヘルナンデスを1塁において第3打席が回ってきます。この時、ブルージェイズは大谷キラーとしてメイソン・フラハーティーを起用。しかし、大谷選手は外中心の配球の中で抜けてきた6球目のインコースへのスウィーパーに対応。これがLFへの2ベースとなり、キケ・ヘルナンデスを迎え入れて追撃の3点目を奪います(3-4)。
圧巻の2本目
そして圧巻だったのが2本目のHR。ブルージェイズは7回表にタイムリーで得点を上げ、5-4と勝ち越しに成功。7回裏にセランソニー・ドミンゲスを投入してきました。
パヘスが倒れて1アウトで回ってきた大谷選手の第4打席。その初球、真ん中近辺ではありましたが、97.6mphの強いボールをいとも簡単に左中間に弾き返し、これが5-5の同点になるHRに。取られた直後にパワーで持って行ったこのHRは本当に圧巻の一言でした。
9回以降は四球の嵐
5-5となった9回裏、第5打席が回ってきましたが、ブルージェイズは申告敬遠を選択。11回裏の第6打席、13回裏の第7打席、15回裏の第8打席はいずれも申告敬遠。
17回裏の第9打席は2アウト1塁で回ってきましたが、申告敬遠ではなかったものの、ナックル・カーブが全てボール球で実質的には敬遠のような四球でした。
そして18回裏、フレディー・フリーマンがCFへサヨナラHRを放ち、マラソン・ゲームに終止符を打ったのでした。
この日の記録
この日の2本のホームランで、大谷選手は2020年にコリー・シーガーが樹立した1ポストシーズンでの8HRのクラブ・レコードに並びました。また、この日の2HR、2ダブルはワールドシリーズの1試合で4本の長打を記録したメジャーリーグ史上2人目の選手となりました。これは1906年のフランク・イズベル以来。また、1試合で9回出塁したのは史上4人目です。
これは登板前日の成績であることも特筆に値するでしょう。
お読みいただき、ありがとうございました。


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